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【KOSS公開イベント】人形と〈少女〉のあわいで──身体、性、言葉




KOSS公開イベント「人形と〈少女〉のあわいで──身体、性、言葉」を開催いたします。

一般公開イベントですので、学外の方もご参加いただけます。参加を希望される方は、下記のURLからお申し込みください(先着順・定員に達し次第申込を締め切ります)。


■ 概要

人形は、今も昔も〈少女〉と深く結びつけられ、女性たちにとって常に矛盾に満ちた存在であり続けてきました。

社会における性役割の分化が進む近代以降、「女児は人形を世話するもの」というステレオタイプは女の子を家庭の空間に閉じ込めてきました。人形は、ときに女性自身と重ね合わされ、理想的な美の規範や性の客体としての在り方を彼女たちに課し続けています。

しかし、人形はまた、女の子の秘密の打ち明け話の相手として、孤独な心に寄り添ってくれる小さな友人でもあります。あるいは無力なようでいて、誰からの欲望をも肯んじないその身体は、彼女たちが同一化したいと願うモデルのようでもあるかもしれません。


本イベントでは、少女イメージや少女文化についての論考を執筆されている和洋女子大学教授の小澤京子氏、人形を通じて言葉を紡いでこられた歌人・作家の川野芽生氏をお招きし、〈少女〉と人形の複雑で豊かな関係について考えます。


■ 日時

2024年10月20日(日)14:00-16:30 (13:45開場)


■ 会場(※対面のみ)

東京大学 駒場キャンパス18号館4階 コラボレーションルーム1 


■ 参加申込(要事前申込・定員に達し次第締め切ります)


■ 言語

日本語


■ 情報保障等 ご参加にあたり情報保障やその他の配慮が必要となる場合は、komabasaferspace@gmail.comまで10/10(日)までにご相談ください。

■ 登壇

講演 I 「「少女性」の奪還——中川多理作品を中心に」

川野 芽生(歌人・小説家・清泉女子大学兼任講師)


講演 II 「ドールとわたし、ふたりの関係」

小澤 京子(和洋女子大学 人文学部 教授)


研究報告 「人形の語る記憶がひらくもの──19世紀末フランスの少女小説より」

谷口 奈々恵(総合文化研究科 博士後期課程)


司会

清水 晶子(東京大学総合文化研究科 教授)


■ ゲストプロフィール

小澤 京子

専門は表象文化論。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。主な著作に、『都市の解剖学 』(ありな書房、2011年)、『ユートピア都市の書法』(法政大学出版局、2017年)など。『ユリイカ』等に、少女イメージと少女文化についての論考も寄稿している。近著として、『抵抗としての少女趣味』と『イメージを歩く、テクストを建てる』を執筆中。


川野 芽生

歌人、小説家。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。第一歌集『Lilith』(書肆侃侃房、2020年)にて第65回現代歌人協会賞受賞。小説『Blue』(集英社、2024年)にて第170回芥川賞候補に。著書に小説『奇病庭園』(文藝春秋、2023年)、エッセイ集『かわいいピンクの竜になる』(左右社、2023年)、『人形歌集 羽あるいは骨』『人形歌集II 骨ならびにボネ』(ステュディオ・パラボリカ、2024年)など。


■ 企画・運営

谷口 奈々恵(総合文化研究科博士後期課程|KOSS院生マネージャー)

井芹 真紀子(教養教育高度化機構D&I部門 特任助教) 


■ 主催

東京大学駒場キャンパスSaferSpace(KOSS)







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