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【KOSS学内イベント】ファンダムがひらく女同士の絆、公共性




近代資本主義社会において、女性は専ら家庭で男性や子どもを愛し、再生産を担う存在であるとして、男性間の連帯、友情によって動く公的領域への参入を拒まれ、また女性間の友情は取るに足らないものとされてきた。しかしそのような区分自体が恣意的であるだけでなく、実際今日では国家・企業も、家庭も、もはや人々の生活を支えることが難しくなっており、公共性を伴う新たな形のコミュニティが必要とされている。これは、フェミニストたちが時に「女同士の絆」という言葉を用いて探求してきた関係性とも重なりうる議論である。


本イベントでは、ポピュラーカルチャーの女性ファンダムを、公共性への想像力を育み、また実現しうるコミュニティとして捉える。ファンカルチャー研究を行ってこられた社会学者の東園子先生(京都産業大学)による講演「女同士の趣味縁を考える」に加え、参加者間のディスカッションを通じて、現代日本のポピュラーカルチャーという文脈で、女同士の絆をいかなる形で開くことができるのか共に考える。


■ 日時

2023年12月18日(月)15:00-17:30 (14:45開場)


15:00-15:30 講演「女同士の趣味縁を考える」(東園子 京都産業大学)

15:30-16:00 話題提供(品田玲花 KOSS院生マネージャー)

16:00-17:30 質疑応答+自由ディスカッション(※途中で休憩を挟みます)


■ 会場

KOSS(102号館1階)


■ ゲスト

東園子(京都産業大学 准教授)


神戸大学大学院文学研究科を修了後、企業で短期間勤務し、大阪大学大学院人間科学研究科に入学、博士号を取得。2017年、京都産業大学に着任。ジェンダー論の視点からポピュラーカルチャーについて研究を行う。近年の論考に、「やおいコミュニティにおける実践」(堀あきこ・守如子編『BLの教科書』有斐閣、2020年)、「仲間は使命とともに──『美少女戦士セーラームーン』における戦友の位置づけ」(森茂起・川口茂雄編『〈戦い〉と〈トラウマ〉のアニメ表象史: 「アトム」から「まどか☆マギカ」以後へ』日本評論社、2023年)等がある。


■ 対象

東京大学に在籍/勤務する学部生、留学生、研究生、大学院生、教職員(※学内限定イベントです)


■ 言語

日本語

(情報保障やその他のサポートが必要な方は事前にご相談ください。)


■ 企画担当

品田玲花(総合文化研究科博士課程|KOSS院生マネージャー)




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